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04 ディレクター 山中 丈嗣 『ブレイブルー』シリーズ1作目の家庭版から2作目のアーケード版までのディレクターを担当。 格闘ゲームの新時代を切り開きたい。

ブレイブルーシリーズ10周年に突入、おめでとうございます。
開発スタッフの頑張りは勿論ですが、何よりもファンの皆様の暖かいご支援・お力添えのお陰であると思います。
厚く御礼申し上げます。

私は「BLAZBLUE CALAMITY TRIGGER」(以下、CT)の家庭用から、NESiCA x Live版の「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT Ⅱ」(以下、CS2)までの間、制作ディレクターを務めさせて頂きました。
思い返せば GUILTY GEAR 2 のアップデート開発が落ち着いてきた頃、森Pから「俺はネットワークが全然わからん。責任は取るから山中くんに家庭用ディレクターを任せる。好きなようにやってくれ」と
熱い(?)オファーを頂いたのが、私がBBシリーズに関わるきっかけでした。

●CT時の一番の思い出
観戦機能の実装に見通しが立っていない時期に森Pがイベントで「観戦出来ます!」とぶっぱしたことですね。
何とか実装が間に合ったので今となっては笑い話ですが、当時はメインプログラマの井口と「あ~あ、見切り発車しちゃった…」と冷や汗を掻きつつ、若干の殺意を覚えたのを記憶しています。
あれは我々の退路を断つ森Pの計略だったのでしょうか……?

●CS時の思い出
開発の陣頭指揮だけではなく、プロジェクトの全体計画やプロモーション立案にも参加するようになりました。
この時期に得た知識や経験は、現在の私のベーシックなスタイルとなっているかと思います。
非常に多くのことを学ばせて貰ったと思います。

●CS2時の思い出
アーケード業界がそれまでの「売り切り方式」から「レベニューシェア方式」と呼ばれる形へ転換した時期でした。
私はこのレベニューシェア(カードシステム)への対応と付随するプレイヤーズギルドの企画・仕様策定に奔走したのが強く印象に残っています。
今となっては当然の機能ですが、知識も経験もゼロからのスタートだったので、苦労した記憶が蘇ります。

という感じで、とにかく、格闘ゲームの新時代を切り開きたい、という想いを胸に
森Pの手足となって、ただガムシャラに手探りしながら前に進むことだけを考えて過ごした日々だった気がします。

ラグナ=ザ=ブラッドエッジを中心とした物語は終結を迎えました。
しかしながら、間もなく「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」が発売となり、
さらには(格闘ゲームではありませんが)「BLAZBLUE ALTANATIVE DARK WAR」など、新しい展開も始まります。

10周年を祝えたことに感謝しつつ、皆様に支えられてシリーズが次は15年……20年と続いていくことを願います。
今後も、応援の程、よろしくお願いします。

アークシステムワークス株式会社
格闘ゲームラインプロデューサー
山中丈嗣

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